姿勢を整えるのに筋トレだけで良いの?【専門家が解説】
こんにちは!
堺市堺区のパーソナルジムSAKURAのブログにようこそ!
今回は姿勢を整えるのに筋トレだけで良いのかについてお話ししています。
是非最後まで読んでコメントお願いします!
現代人の多くが抱える悩みのひとつが「姿勢の悪さ」です。
スマホやパソコンを長時間使うことが当たり前になり、猫背や巻き肩、ストレートネックなどの姿勢不良が急増しています。
こうした中で、「筋トレで姿勢を改善しよう」と考える人が増えています。実際に、筋トレを始めて姿勢が良くなったという声も多く聞かれます。しかし、本当に筋トレだけで姿勢は整うのでしょうか?
結論から言えば、「筋トレだけでは不十分」です。
姿勢は筋肉だけでなく、神経・感覚・呼吸・関節の動き・日常の癖など、全身の複合的なバランスによって成り立っています。
この記事では、姿勢改善を専門的に解説しながら、「なぜ筋トレだけでは姿勢が整わないのか」「本当に姿勢を良くするためには何が必要なのか」をわかりやすく紹介します。
姿勢は筋肉だけで決まらない
「姿勢が悪い=筋力が足りない」と考える方は多いですが、実際にはそれだけが原因ではありません。
姿勢は、脳と神経による“姿勢制御システム”によってコントロールされています。
筋肉が姿勢を支えるための「力」を生み出しているのに対し、その筋肉を「どう使うか」を決めているのは脳と神経です。
つまり、筋トレで筋肉を強くしても、脳がその筋肉を姿勢維持に使うように学習していなければ、姿勢は変わりません。
さらに、平衡感覚・視覚・体性感覚など、身体の位置を感じ取る感覚機能も姿勢に大きく影響しています。
これらがバランスよく働くことで、私たちは無意識のうちに姿勢を保っているのです。
筋トレだけで姿勢が整わない3つの理由
① 間違った動作パターンが脳に定着している
長年続けた悪い姿勢や動き方は、脳に「楽な姿勢」として記録されています。
たとえば猫背の人にとって、胸を丸める姿勢こそが“自然”になっており、背筋を伸ばしてもすぐに戻ってしまいます。
筋トレで背中を鍛えても、脳が古い姿勢パターンを使い続ける限り、改善は一時的なものになります。
まず必要なのは、**動作パターンの再教育(モーターコントロール)**です。筋肉を動かす順番や感覚を、脳に再学習させることが欠かせません。
② 関節や筋膜の硬さが姿勢を妨げている
デスクワークやスマホ操作によって、胸や股関節の前側の筋膜が硬くなり、関節の可動性が失われる人が多くいます。
この状態では、いくら筋トレをしても「正しい姿勢を取ろうとしても物理的に取れない」ということが起こります。
結果として、他の部位が代償的に動いてしまい、余計に姿勢が崩れることもあります。
そのため、筋トレの前に関節のモビリティ(可動性)を回復させるストレッチやリリースを行うことが重要です。
③ 呼吸が浅く、体幹が安定していない
姿勢と呼吸は切り離せません。
胸式呼吸が中心の人は、肋骨が外に張ったままになり、体幹の安定性を保つ「横隔膜」や「腹横筋」が正しく働かなくなります。
これにより、体幹の内圧(腹圧)が低下し、背骨が安定しづらくなります。
どれだけ体幹トレーニングをしても、呼吸が浅いままでは姿勢は整いません。
まずは呼吸の再教育(横隔膜呼吸・腹式呼吸の練習)から始めることで、自然と姿勢が安定していきます。
姿勢を改善するために必要な4つのアプローチ
姿勢を根本から改善するには、筋トレだけではなく、以下の4つのアプローチを組み合わせることが重要です。
① 筋肉の「再教育」トレーニング
筋肉をただ鍛えるのではなく、正しい順序で動かす練習を行うことが必要です。
これを「モーターコントロール」と呼びます。
代表的なエクササイズとしては、
・キャット&カウ(背骨の動きを意識)
・デッドバグ(体幹と手足の連動)
・プランク(腹圧を維持する感覚)
などが挙げられます。これらは単なる筋トレではなく、「脳と筋肉の連携」を取り戻すトレーニングです。
② 関節と筋膜の柔軟性を高める
硬くなった胸や股関節前面を緩めることで、自然に姿勢が整いやすくなります。
おすすめのリリース部位は、
・胸(大胸筋・小胸筋)
・腸腰筋(股関節の前)
・ふくらはぎ(ヒラメ筋・腓腹筋)
です。フォームローラーやストレッチを使って、動的に可動性を高めるのが効果的です。
③ 呼吸を整える
呼吸の改善は、姿勢改善の“最重要ポイント”です。
仰向けでお腹に手を置き、息を吸うときにお腹がふくらみ、吐くときにへこむ感覚を練習しましょう。
横隔膜がしっかり働くようになると、腹圧が安定し、自然に背骨が正しい位置に戻っていきます。
「呼吸=姿勢の土台」と覚えておくと良いでしょう。
④ 感覚と生活習慣のリセット
どれだけトレーニングをしても、日常生活で悪い姿勢を繰り返していれば、すぐに元に戻ってしまいます。
姿勢改善を成功させるには、「日常の姿勢を見直す」ことが欠かせません。
座るときに骨盤を立てる
スマホを目線の高さで操作する
歩くときに頭が前に出ないよう意識する
このような小さな習慣の積み重ねが、姿勢を根本的に変えていきます。
姿勢を整えるとは「感覚を取り戻すこと」
多くの人が姿勢改善を「背筋を伸ばすこと」と考えがちですが、実際は「身体の感覚を取り戻すこと」です。
本来の良い姿勢とは、力で無理に伸ばすものではなく、重力と自然に調和したバランスの取れた状態です。
そのためには、筋肉・神経・呼吸・感覚のすべてを整える必要があります。
筋トレはその一部として有効ですが、最終的に目指すのは「自然体でも美しい姿勢でいられること」。
それを実現するためには、“意識と感覚の再教育”こそが欠かせません。
まとめ|筋トレは姿勢改善の「入口」であって「すべて」ではない
筋トレは確かに姿勢改善の強力な手段です。しかし、それだけでは十分ではありません。
姿勢を整えるには、
・正しい動作パターンを学び直す
・関節や筋膜の柔軟性を取り戻す
・呼吸を整え、体幹を安定させる
・日常の姿勢習慣を見直す
といった、全身のバランスを総合的に整えるアプローチが必要です。
もしあなたが「筋トレをしても姿勢が良くならない」と感じているなら、問題は筋肉の弱さではなく、「身体の使い方」や「感覚のずれ」にあるかもしれません。
姿勢を整えるとは、単に背筋を伸ばすことではなく、身体本来の自然なバランスを取り戻すこと。
そのために必要なのは、筋トレ+感覚の再教育。これこそが、真の姿勢改善への道です。
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